アッシャーの役割や起源を紹介!日本の結婚式に取り入れるポイントは?

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日本での挙式に、ブライズメイドやアッシャーといった欧米のスタイルを取り入れるカップルが増えています。ただ、ブライズメイドはなんとなく知っていても、アッシャーという言葉については「見慣れない」と感じる人がまだまだ多いのではないでしょうか?


そこで今回は、「アッシャー」の役割や起源、日本で取り入れる際のポイントについて分かりやすく解説します。



アッシャーとはどんなもの?

「アッシャー」とは、結婚式や披露宴、その前に行われる独身記念パーティなどで、花婿をサポートする男性たちのことです。


アッシャーは、国によっては「グルームズマン」とも呼ばれます。(厳密に言えばアッシャーとグルームズマンの役割は分かれている場合も多いのですが、その解説はまた別の機会に。)


アッシャーは、分かりやすく例えると「ブライズメイドの男性版」です。ブライズメイドは新婦と親しい親族・友人の女性たちが務めるもの。


それと対照的に、アッシャーは新郎のサポート役として、親族・友人にあたる男性が選ばれます。基本的には未婚男性を中心に選ばれますが、既婚でもとくに問題はありません。


また、アッシャーは2〜5名程度で構成されることが多く、そのリーダーは「ベストマン」と呼ばれます。ベストマンは、アッシャーの中でも最も新郎と親しい間柄にある男性(兄弟、親友など)が務めることが一般的です。


ちなみに欧米では、新郎新婦からベストマンに指名されるのは非常に名誉なこととされています。




アッシャーの役割は新郎のサポート

アッシャーの役割は、結婚式の事前準備から当日まで、新郎のサポートをすることです。欧米では、主に次のような役割がアッシャーに託されています。


バチェラーパーティの企画・運営

バチェラーパーティとは、結婚式の前日などに行われるパーティーのこと。新郎とその友人が、男性だけで「独身最後の日」を記念して行うお祝いのパーティです。


このパーティーは多くの場合、リーダーであるベストマンが中心となって、アッシャーたちが企画・運営を行います。翌日に挙式を控えた新郎がハメを外しすぎないように見守りつつ、貴重な1日を盛り上げます。


結婚式当日のサポート

結婚式当日には、主役となる新郎新婦のためにさまざまな役割をこなします。具体的には、次のようなことです。


  • 新郎の着替えを手伝い、身支度を整える
  • ゲストの受付・誘導を行う
  • ブライズメイドをエスコートしながら入場する
  • バージンロードに敷物を敷く
  • 指輪を預かり、必要なシーンで新郎新婦のもとへ運ぶ
  • フラワーシャワー用の花びらをゲストに配る など

バージンロードに敷物を敷くのは、床下に潜む悪魔から新郎新婦を守るために行われる伝統で、この役割はアッシャーにとって重要な務めの一つです。


また、家族や友人の前で結婚の誓いをたてる「人前式」の場合は、アッシャーが立会人や進行役の務めを果たし、結婚証明書への署名も担当するケースが少なくありません。



アッシャーの起源は?服装を揃える理由

アッシャーの起源は、中世の時代にまで遡ります。中世のヨーロッパでは、新郎新婦を妬む悪魔が結婚式の当日に現れ、幸せの邪魔をすると信じられていました。


そこで、新郎新婦の友人たちが二人とよく似た衣装を着て式に参列し、悪魔の目をくらませようと考えたのです。これがアッシャーとブライズメイドの始まりと言われています。


つまりアッシャーの起源は、新郎新婦を守るために考えられた対策だったのですね。


その名残は、今のアッシャーの服装にも受け継がれています。現代の結婚式でも、アッシャーの装いは「全員がおそろいのタキシード」が基本です。


ただし、タキシードを何着も揃えて準備するのは手間もコストもかかります。そのため、近年はスーツやジャケットの色を揃えたり、ネクタイなどの小物だけを揃えたり、といったカジュアルな装いも積極的に取り入れられています。



アッシャーを日本で取り入れるポイント

さて、そんなアッシャーの伝統を日本の結婚式で取り入れるには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか? 欧米と日本との文化の違いも考えながら、次のようなポイントを心がけるのがオススメです。


事前に会場と相談する

欧米の結婚式でアッシャーに任される仕事の多くは、日本の場合、式場スタッフなどが担当します。また、バージンロードの敷物を広げる演出など、会場によっては実現が難しい行為もあります。日本でアッシャーを取り入れる際は、事前に会場やウェディングプランナーとよく相談しておくことが大切です。


衣装や人数にこだわりすぎない

欧米では、アッシャーの人数は2〜5名程度でブライズメイドの人数と揃え、衣装は揃いのタキシード、というのが正式とされています。しかし、正式なスタイルにこだわりすぎて、新郎新婦や友人たちの負担が増えてしまっては、本末転倒です。


とくにアッシャーの慣習が根付いていない日本では、人数よりも「本当にお願いしたい人に声をかけること」を意識し、形にこだわりすぎないことが成功のためのポイントです。


衣装も無理にタキシードを揃えようとせず、「スーツ(またはジャケット)の色を揃える」「タイやポケットチーフなどの小物を揃える」といった工夫をするだけでも、一体感を演出できます。


引き受けてくれた人には、後日お礼を

新郎新婦は、アッシャーに対し、式の数日後にあらためてお礼を伝える場を設けましょう。実際に会うのが難しい場合は、ギフトに手紙を添えて贈ると良いでしょう。また、衣装にかかる費用をアッシャーに負担してもらう際は、ご祝儀を辞退するといった心遣いも大切です。


アッシャーのスタイルを取り入れるのであれば、お互いにとって素晴らしい思い出になるよう、気配りを忘れず準備を進めていきましょう。

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日本での挙式に、ブライズメイドやアッシャーといった欧米のスタイルを取り入れるカップルが増えています。ただ、ブライズメイドはなんとなく知っていても、アッシャーという言葉については「見慣れない」と感じる人がまだまだ多いのではないでしょうか?


そこで今回は、「アッシャー」の役割や起源、日本で取り入れる際のポイントについて分かりやすく解説します。



アッシャーとはどんなもの?

「アッシャー」とは、結婚式や披露宴、その前に行われる独身記念パーティなどで、花婿をサポートする男性たちのことです。


アッシャーは、国によっては「グルームズマン」とも呼ばれます。(厳密に言えばアッシャーとグルームズマンの役割は分かれている場合も多いのですが、その解説はまた別の機会に。)


アッシャーは、分かりやすく例えると「ブライズメイドの男性版」です。ブライズメイドは新婦と親しい親族・友人の女性たちが務めるもの。


それと対照的に、アッシャーは新郎のサポート役として、親族・友人にあたる男性が選ばれます。基本的には未婚男性を中心に選ばれますが、既婚でもとくに問題はありません。


また、アッシャーは2〜5名程度で構成されることが多く、そのリーダーは「ベストマン」と呼ばれます。ベストマンは、アッシャーの中でも最も新郎と親しい間柄にある男性(兄弟、親友など)が務めることが一般的です。


ちなみに欧米では、新郎新婦からベストマンに指名されるのは非常に名誉なこととされています。




アッシャーの役割は新郎のサポート

アッシャーの役割は、結婚式の事前準備から当日まで、新郎のサポートをすることです。欧米では、主に次のような役割がアッシャーに託されています。


バチェラーパーティの企画・運営

バチェラーパーティとは、結婚式の前日などに行われるパーティーのこと。新郎とその友人が、男性だけで「独身最後の日」を記念して行うお祝いのパーティです。


このパーティーは多くの場合、リーダーであるベストマンが中心となって、アッシャーたちが企画・運営を行います。翌日に挙式を控えた新郎がハメを外しすぎないように見守りつつ、貴重な1日を盛り上げます。


結婚式当日のサポート

結婚式当日には、主役となる新郎新婦のためにさまざまな役割をこなします。具体的には、次のようなことです。


  • 新郎の着替えを手伝い、身支度を整える
  • ゲストの受付・誘導を行う
  • ブライズメイドをエスコートしながら入場する
  • バージンロードに敷物を敷く
  • 指輪を預かり、必要なシーンで新郎新婦のもとへ運ぶ
  • フラワーシャワー用の花びらをゲストに配る など

バージンロードに敷物を敷くのは、床下に潜む悪魔から新郎新婦を守るために行われる伝統で、この役割はアッシャーにとって重要な務めの一つです。


また、家族や友人の前で結婚の誓いをたてる「人前式」の場合は、アッシャーが立会人や進行役の務めを果たし、結婚証明書への署名も担当するケースが少なくありません。



アッシャーの起源は?服装を揃える理由

アッシャーの起源は、中世の時代にまで遡ります。中世のヨーロッパでは、新郎新婦を妬む悪魔が結婚式の当日に現れ、幸せの邪魔をすると信じられていました。


そこで、新郎新婦の友人たちが二人とよく似た衣装を着て式に参列し、悪魔の目をくらませようと考えたのです。これがアッシャーとブライズメイドの始まりと言われています。


つまりアッシャーの起源は、新郎新婦を守るために考えられた対策だったのですね。


その名残は、今のアッシャーの服装にも受け継がれています。現代の結婚式でも、アッシャーの装いは「全員がおそろいのタキシード」が基本です。


ただし、タキシードを何着も揃えて準備するのは手間もコストもかかります。そのため、近年はスーツやジャケットの色を揃えたり、ネクタイなどの小物だけを揃えたり、といったカジュアルな装いも積極的に取り入れられています。



アッシャーを日本で取り入れるポイント

さて、そんなアッシャーの伝統を日本の結婚式で取り入れるには、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか? 欧米と日本との文化の違いも考えながら、次のようなポイントを心がけるのがオススメです。


事前に会場と相談する

欧米の結婚式でアッシャーに任される仕事の多くは、日本の場合、式場スタッフなどが担当します。また、バージンロードの敷物を広げる演出など、会場によっては実現が難しい行為もあります。日本でアッシャーを取り入れる際は、事前に会場やウェディングプランナーとよく相談しておくことが大切です。


衣装や人数にこだわりすぎない

欧米では、アッシャーの人数は2〜5名程度でブライズメイドの人数と揃え、衣装は揃いのタキシード、というのが正式とされています。しかし、正式なスタイルにこだわりすぎて、新郎新婦や友人たちの負担が増えてしまっては、本末転倒です。


とくにアッシャーの慣習が根付いていない日本では、人数よりも「本当にお願いしたい人に声をかけること」を意識し、形にこだわりすぎないことが成功のためのポイントです。


衣装も無理にタキシードを揃えようとせず、「スーツ(またはジャケット)の色を揃える」「タイやポケットチーフなどの小物を揃える」といった工夫をするだけでも、一体感を演出できます。


引き受けてくれた人には、後日お礼を

新郎新婦は、アッシャーに対し、式の数日後にあらためてお礼を伝える場を設けましょう。実際に会うのが難しい場合は、ギフトに手紙を添えて贈ると良いでしょう。また、衣装にかかる費用をアッシャーに負担してもらう際は、ご祝儀を辞退するといった心遣いも大切です。


アッシャーのスタイルを取り入れるのであれば、お互いにとって素晴らしい思い出になるよう、気配りを忘れず準備を進めていきましょう。

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