ホテルの「スイート」「スーペリア」ってどんな部屋?客室グレードの基礎知識

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ホテルの宿泊予約をする際、「スタンダード」「スーペリア」「モデレート」といった言葉に戸惑ったことはありませんか? ホテルの部屋には、こうしたグレード(等級)を表す呼び名があり、それぞれ価格帯やサービス内容が異なります。でも、「どの呼び方がどんな部屋なのか、違いがよく分からない」と感じている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ホテルマンにもお客様にも役立つ、客室グレードの基礎知識について解説します。


ホテルの客室グレードとは?

ホテルの客室における「グレード」とは、その部屋の広さや高級感などをもとに定められた、部屋ごとの格付けです。「スイート」「スタンダード」「スーペリア」など、客室グレードを表すこれらの言葉は、見聞きしたことがある方も多いでしょう。


客室グレードの基準となるのは、部屋の広さ、眺望の良さ、設備の潤沢さ、内装、階層(何階にあるか)、受けられるサービスの多さや質、など。もちろん、部屋が広ければ広いほど、眺望が良ければ良いほど、その部屋のグレードは高くなります。


客室グレードの決め方は、とくに法律などで定められているわけではありません。どの部屋をどんなグレードとして売り出すかは、各ホテルの判断によって決まります。同じ「スタンダード」というグレードでも、各ホテルによって仕様が異なるのは、このためです。


ただし、「スイートといえば最高級の部屋」というように、グレードの上下の格付けについては、ホテル業界全体におおむね共通した認識があります。どのグレードがどのくらいのランクに当たるのかを知っておけば、部屋の様子(内装や設備、サービスのレベル)をある程度予測する目安になるでしょう。


ホテルの客室グレードの種類(ランク順)

一般的に、客室グレードは次のような順番でランク付けされています。


一般的な客室グレード(グレードが高い順)

1.スイート
2.セミスイート/ジュニアスイート
3.エグゼクティブ
4.デラックス/スーペリア/モデレート等
5.スタンダード


「スーペリアよりスタンダードの方が格上」など、上記とは異なる格付けを行うホテルもあります。また、ホテルによっては上記のグレードではなく、オリジナルのネーミングによって部屋を分類していることもあります。


多くの場合、「スイート」「セミスイート/ジュニアスイート」「エグゼクティブ」は、とくに高級感のある部屋として扱われます。とくに高級ホテルの場合、これらの部屋があるフロアを「ラグジュアリーフロア(またはクラブフロア)」として一般フロアと隔離し、利用客専用のフロントやラウンジ、専用エレベーターなどを設置するケースも少なくありません。


ラグジュアリーフロア(クラブフロア)にある部屋はVIPが利用することもあるため、セキュリティにも力を入れるホテルがほとんどです。ルームキーを持っていないとエレベーターが該当フロアに止まらないなど、一般客の立ち入りも制限されます。


客室グレードそれぞれの特徴

グレードごとの特徴を、もう少し詳しく見てみましょう。


スイート

客室グレードの中でも憧れる人が多いであろうスイート(suite)は、英語で「一揃い、続きの間」といった意味を持つ言葉。ホテル業界では、「ベッドルームとリビングルームが区切られる形で完備されている部屋」=「スイート」として認識されています。

実際のホテルの客室としては、ベッドルームとリビングルームの他にも、複数のバスルームやトイレが設置されていることが多く、客室グレードとしては最上級の部屋となります。広々として快適に過ごせることはもちろん、要人警護のための人員を配置でき、プライバシーも保ちやすいため、自ずとVIPやセレブの利用も多くなります。


セミスイート/ジュニアスイート

スイートの中でも比較的小規模な客室や、ベッドスペースとリビングスペースが分離されずに併設されている客室などを、「セミスイート」もしくは「ジュニアスイート」と呼ぶことがあります。調度品などのレベルはスイートと同等であることが多く、専用フロントや専用ラウンジなどのサービスも同様に受けられます。


エグゼクティブ

「エグゼクティブ」は、スイート(セミスイート/ジュニアスイートを含む)に次ぐ広さ・高級感を持つ客室です。リビングスペースの有無はホテルによりますが、スイートに近いレベルの調度品が揃えられ、スイートに準じたサービスを受けることができます。ホテルによっては「クラブルーム」と呼ばれることもあります。


デラックス/スーペリア/モデレート等

エグゼクティブに次いで高級な客室は、「デラックス」「スーペリア」「モデレート」など、ホテルによって様々な呼称で呼ばれます。格付けとしては、床面積が広い方から「デラックス>スーペリア>モデレート」の順で名付けられることが一般的です。この他に、「プレミア」「グランド」といったグレードを加えるホテルもあります。

このグレードの客室は、就寝用のベッド以外に大きめのソファやカウチを備えるなど、リビングスペースとまではいかずとも、リラックスできる空間を設置していることが多いです。


スタンダード

「スタンダード」は、そのホテルにおける標準的な客室を示すグレードです。一般的には、専用ラウンジ等のサービスは無く、客室にはベッドとデスクが設置されていて、パソコン作業などがある程度できるようになっていることが多いです。

ただ、「そのホテルの標準」というだけあって、スタンダードの客室はホテルによって広さや設備が大きく異なり、高級ホテルでは約50平米の広々としたスタンダードルームを用意しているところもあります。



繰り返しになりますが、これらのグレードは一般的な呼び方であり、格付けの仕方やネーミングはホテルによって異なります。ホテルマンとして働く際、また、利用客としてホテルを選ぶ際には、そのホテル独自のグレードについてよく確認することが大切です。

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ホテルの宿泊予約をする際、「スタンダード」「スーペリア」「モデレート」といった言葉に戸惑ったことはありませんか? ホテルの部屋には、こうしたグレード(等級)を表す呼び名があり、それぞれ価格帯やサービス内容が異なります。でも、「どの呼び方がどんな部屋なのか、違いがよく分からない」と感じている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、ホテルマンにもお客様にも役立つ、客室グレードの基礎知識について解説します。


ホテルの客室グレードとは?

ホテルの客室における「グレード」とは、その部屋の広さや高級感などをもとに定められた、部屋ごとの格付けです。「スイート」「スタンダード」「スーペリア」など、客室グレードを表すこれらの言葉は、見聞きしたことがある方も多いでしょう。


客室グレードの基準となるのは、部屋の広さ、眺望の良さ、設備の潤沢さ、内装、階層(何階にあるか)、受けられるサービスの多さや質、など。もちろん、部屋が広ければ広いほど、眺望が良ければ良いほど、その部屋のグレードは高くなります。


客室グレードの決め方は、とくに法律などで定められているわけではありません。どの部屋をどんなグレードとして売り出すかは、各ホテルの判断によって決まります。同じ「スタンダード」というグレードでも、各ホテルによって仕様が異なるのは、このためです。


ただし、「スイートといえば最高級の部屋」というように、グレードの上下の格付けについては、ホテル業界全体におおむね共通した認識があります。どのグレードがどのくらいのランクに当たるのかを知っておけば、部屋の様子(内装や設備、サービスのレベル)をある程度予測する目安になるでしょう。


ホテルの客室グレードの種類(ランク順)

一般的に、客室グレードは次のような順番でランク付けされています。


一般的な客室グレード(グレードが高い順)

1.スイート
2.セミスイート/ジュニアスイート
3.エグゼクティブ
4.デラックス/スーペリア/モデレート等
5.スタンダード


「スーペリアよりスタンダードの方が格上」など、上記とは異なる格付けを行うホテルもあります。また、ホテルによっては上記のグレードではなく、オリジナルのネーミングによって部屋を分類していることもあります。


多くの場合、「スイート」「セミスイート/ジュニアスイート」「エグゼクティブ」は、とくに高級感のある部屋として扱われます。とくに高級ホテルの場合、これらの部屋があるフロアを「ラグジュアリーフロア(またはクラブフロア)」として一般フロアと隔離し、利用客専用のフロントやラウンジ、専用エレベーターなどを設置するケースも少なくありません。


ラグジュアリーフロア(クラブフロア)にある部屋はVIPが利用することもあるため、セキュリティにも力を入れるホテルがほとんどです。ルームキーを持っていないとエレベーターが該当フロアに止まらないなど、一般客の立ち入りも制限されます。


客室グレードそれぞれの特徴

グレードごとの特徴を、もう少し詳しく見てみましょう。


スイート

客室グレードの中でも憧れる人が多いであろうスイート(suite)は、英語で「一揃い、続きの間」といった意味を持つ言葉。ホテル業界では、「ベッドルームとリビングルームが区切られる形で完備されている部屋」=「スイート」として認識されています。

実際のホテルの客室としては、ベッドルームとリビングルームの他にも、複数のバスルームやトイレが設置されていることが多く、客室グレードとしては最上級の部屋となります。広々として快適に過ごせることはもちろん、要人警護のための人員を配置でき、プライバシーも保ちやすいため、自ずとVIPやセレブの利用も多くなります。


セミスイート/ジュニアスイート

スイートの中でも比較的小規模な客室や、ベッドスペースとリビングスペースが分離されずに併設されている客室などを、「セミスイート」もしくは「ジュニアスイート」と呼ぶことがあります。調度品などのレベルはスイートと同等であることが多く、専用フロントや専用ラウンジなどのサービスも同様に受けられます。


エグゼクティブ

「エグゼクティブ」は、スイート(セミスイート/ジュニアスイートを含む)に次ぐ広さ・高級感を持つ客室です。リビングスペースの有無はホテルによりますが、スイートに近いレベルの調度品が揃えられ、スイートに準じたサービスを受けることができます。ホテルによっては「クラブルーム」と呼ばれることもあります。


デラックス/スーペリア/モデレート等

エグゼクティブに次いで高級な客室は、「デラックス」「スーペリア」「モデレート」など、ホテルによって様々な呼称で呼ばれます。格付けとしては、床面積が広い方から「デラックス>スーペリア>モデレート」の順で名付けられることが一般的です。この他に、「プレミア」「グランド」といったグレードを加えるホテルもあります。

このグレードの客室は、就寝用のベッド以外に大きめのソファやカウチを備えるなど、リビングスペースとまではいかずとも、リラックスできる空間を設置していることが多いです。


スタンダード

「スタンダード」は、そのホテルにおける標準的な客室を示すグレードです。一般的には、専用ラウンジ等のサービスは無く、客室にはベッドとデスクが設置されていて、パソコン作業などがある程度できるようになっていることが多いです。

ただ、「そのホテルの標準」というだけあって、スタンダードの客室はホテルによって広さや設備が大きく異なり、高級ホテルでは約50平米の広々としたスタンダードルームを用意しているところもあります。



繰り返しになりますが、これらのグレードは一般的な呼び方であり、格付けの仕方やネーミングはホテルによって異なります。ホテルマンとして働く際、また、利用客としてホテルを選ぶ際には、そのホテル独自のグレードについてよく確認することが大切です。

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